純百合ADV「ことのはアムリラート」

SukeraSparoより2017年8月25日に発売された純百合アドベンチャーです。
お値段は発売から1ヶ月程経っているからか3200円くらいでした。かなり安い。
友人に勧められ買ってみてめちゃくちゃ面白かったので思わずレビューです。

あらすじ

導入をざっくり言うと「突然言葉が全く通じない異世界に飛ばされた主人公（凜）がヒロイン（ルカ）に助けられ・・・」という感じです。
ルカは「日本語チョットデキル」という感じで、ルカに異世界言語「ユリアーモ」を教えてもらいながらストーリーが展開されていきます。

異世界言語「ユリアーモ」

本作には異世界の人が使用するユリアーモと呼ばれる異世界言語が出てきます。
このユリアーモがエスペラント語をベースにした言語ということで発売当初から話題になったそうです（知らなかった．．．）
ちなみにユリアーモとエスペラント語の違いはわかった所で言うと「文字が一部違う(独自フォントが使用されている)」「一部独自解釈をしている」という点でほぼエスペラント語っぽいです。
実際、日本エスペラント協会が言語監修をしていて本気度はかなり高そう。

エスペラント学習というゲーム体験

本作では主人公が突然異世界に飛ばされ全く知らない異世界言語「ユリアーモ（= エスペラント）」と出会います。言葉が分からなくてはまともな生活が送れないので主人公はユリアーモを学ぶ事を迫られます。
このストーリーに合わせて作中では時折、勉強パートが挟まります。数字の表現に始まり、文法についてなどなど。
この「主人公と一緒に学び、理解できるようになる」という体験のおかげで、高い没入感と成長感を得られます。

僕もエスペラント語については無知の状態から入ったけど作中のエスペラント語はなんとなく読めるようになりました。楽しい。

ちなみにユリアーモ自体はストーリーが進むに連れ少しずつ翻訳も表示され、勉強パート自体もオフにすることが出来るので、勉強が苦手な方でも安心です。

百合要素について

本作のジャンルは「純百合アドベンチャー」です。エスペラント学習ソフトではありません。

百合要素はあるの？って話なんですが、それなりに百合をしています。なんとなく文脈を読むと明らかに好意を抱いてはいるものの、諸々の悩みを抱えて踏み出せずにいる感じで個人的には百合です。
ただしテキストベースではあまり語られないので、サラッと読むとイマイチな印象を受けてしまうかもしれません。

声優が最高

メインキャラクターの声優は

• 長妻樹里(高遠 凛)
• 内田秀(ルカ)
• ブリドカットセーラ恵美(レイ)

の3名です。

長妻樹里さんは大人気アニメ「結城友奈は勇者である」に登場する三好夏凜などを演じています。ちなみに10月から2期が放送されます。推しアニメなので宣伝です。ねじ込みました。
演技は当然ながら流石、といったところです。主人公の感情がヒシヒシと感じられる、そんな演技でした。この演技のおかげで主人公の感情を汲み取ることが出来て感情移入しやすかったようにも思います。
本作主人公の名前「凜」と「三好夏凜」、どちらも「凛」ではなく「凜」なんですよね。名前に用いるのは「凜」が一般的なんでしょうか。偶然？

内田秀さんは新人でしょうか？とはいえエスペラント語を見事に演じていて（発音は正しいのかわからないけど）、カタコトで話す日本語も上手でした。良き。

ブリドカットセーラ恵美は多くのアニメに出てるので結構有名ですね。作中某シーンの演技とかちょっと感動しました。

まとめ

疲れてきたので
ストーリーあまり踏み込まない部分で語るとこんな感じで終わりです。
個人的に異世界言語を主人公と学ぶ事で感情移入できる構成になっていた所が一番の評価ポイントです。エスペラント語学習や百合要素はその過程や結果という感想です。
本当にいい作品なのでおすすめ。