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RPGツクールMV用フィルターを作りました

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RPGツクールMV向けにフィルタープラグインを作ってみたので、その紹介です。
RPGアツマールで動作確認することが出来ます。また、プラグインgithubにて公開中です。

フィルタープラグイン動作確認
プラグイン(github)

デフォルト

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こちらがフィルターを使っていない状態です。安心感があります。

ブルーム

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ブルームとは光が溢れているような様子を表現する方法です。
わかりやすいのは雲や雪の周りで光の反射が起きているような表現が出来ています。地味なところで言うと城のハイライト部分等も影響を受けています。

技術的な話で言うと「輝度が高いところを抽出し」「ぼかして」「元の画像に重ねる」と言うことをやっています。

ティルトシフト

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ティルトシフトとは元々カメラのレンズの種類で風景写真がジオラマ風になることで知られています。
ゲーム開発(画像処理)では中央からの距離が遠いほど強くぼかすような処理をティルトシフトと呼んでいます。

MVでやってみた所、思いもよらず立体感が出ました。

グレースケール

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ご覧の通り灰色の世界に変えるフィルターです。
画像処理的にはピクセルに光度の情報しか含まれていないことを言います。

ちなみに標準で入ってます。知らずに実装しました。

セピア

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セピア調にするフィルターです。回想シーンなんかで使えそうです。 RGB値に対して適当な数字をかけるとこんな色合いになります。

これも標準で入ってます。知らずに実装しました。

まとめ

今回は上記4点のフィルターを実装しました。
MVではフィルターと呼ばれていますが、ゲーム開発ではシェーダーやポストエフェクトと呼ばれています。
例えば「ノイズ シェーダー」で検索すると画面にノイズを走らせるようなシェーダーがあったりします。

注意点としてはフィルターによっては負荷が高いものがあります。今回で言うとブルームは少し負荷高めです。
ブルームとティルトシフトを併用するとスマートフォン環境では格段に重くなるので、バランスを見つつ導入したりモバイル端末ではフィルターをオフにするように扱う必要があります。

それでは楽しいゲーム開発ライフを!